サルコペニア? フレイルティ? 馴染みやすいロコモ用語はないものか

 

 最近、テレビや新聞・雑誌などでロコモティブシンドローム(ロコモ)という言葉を目にするようになった。

 

膝・肩・腰などの関節の痛みや、骨粗鬆症、筋肉の衰えによって運動能力が低下し、日常生活に支障をきたすリスクが高い状態がロコモと呼ばれ、国内では予備軍も含めると5000万人以上が該当するそうである。

 

 

 そういえば、あたりを見回すと膝に痛みを持つ高齢者が非常に多い。と思っていたら、自分も最近膝が痛いことがある。これはロコモの仲間入りも近いかもしれない。でも、仲間入りは出来るだけ先に延ばしたい。

 

というわけで、予防法を調べるために読んだロコモ関連する学術論文の内容を備忘録として(最近は読んでもすぐ忘れてしまうので)記録してゆこうと思う。

 

 

 ロコモ分野を学習する(このように書き記す)にあたり難しい点は、日常使っている日本語に翻訳できない用語が多いことで、外国語をそのままカタカナに直しただけでは、その意味をぼんやりとイメージはできても、正しく理解できているか甚だ心許ない。その一例を下の表に掲げた。

 

           
  用語 日本語訳・直訳 意味 このブログでの主な表記  
  ロコモティブシンドローム 運動器症候群 膝、骨、筋力の衰えにより要介護に陥る危険が高まった状態。 ロコモ  
  サルコペニア 筋肉減少症 筋肉量が病的に減っている状態 筋肉減少(症)  
  フレイルティ 虚弱 体力や筋力が衰え、要介護になる前段階となっている状態。 脆衰(私の造語)  
  Static life 静的生活 あまり動かない生活 あまり動かない生活  
  Lean body mass 除脂肪体重 体重のうち脂肪を除いた、骨・筋肉・内臓を合わせた重さ 除脂肪体重  
  Disability 障害 自立した生活が困難か出来ない状態 身体活動障害  
  レジスタンス・トレーニング レジスタンス運動? 重りなどの抵抗を負荷したトレーニング 負荷運動  
           

 

 聞き慣れないカタカナ言葉は普及させるのが難しいと言われる。ロコモに対する認知を広げるためにも、学会などで馴染みやすい日本語の用語を決めてほしいものだ。